2012/08/22

7.12 熊本

7月12日、地元熊本で起こった大水害。
先日帰省した際に詳しい話を色々と聞きました。
僕は現在福岡にいるので、Facebookやツイッターで被害の大きさを知る事に。
阿蘇の実家は無事でしたが、近所では相当な被害が出ていたようです。
友達や知り合いにも、家が被害にあったという人がいます。
人間は、自然の前では全くの無力。
地球に生きる生物として、人間として、考えさせられる出来事でした。




土砂崩れ跡。この土砂の下に線路が埋もれています。阿蘇方面への列車は今も運転見合わせ中。(8/22現在)
見ての通り、山の斜面に木が密集しています。木が増えすぎると地中が木の根でパンパンになり、山自体の保水力が落ちてしまいます。つまり間引きが必要な状態ということ。
間引きを怠り放置していると、増えすぎた木の根により土が雨水を蓄えられなくなり、今回のような土砂崩れが起きてしまいます。
山の放置による弊害はそれだけではなく、材木の発育不全、河川の干上がり、水質の悪化など様々。
間引きには大きなコストがかかるため、このように放置されている山は全国にたくさんあります。
やみくもに木を植えても、所詮それは人工物。責任を持って管理し続けなければいけません。
あとは自然にお任せ...というわけにはいかないのです。



間引きによって発生する間伐材は使用用途が限られるため、それを有効活用しようという動きは盛んになってきています。
大学の時に間伐材でコースターを作った思い出があります。今も家で使ってます笑
今回間近でその影響を目の当たりにしました。時既に遅しですが、同じ事は繰り返さないようにしないといけません。

今回の水害の被害、この土砂崩れだけではありません。色々な所で沢山の被害が出ています。
被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、亡くなられ方々のご冥福をお祈りします。
一刻も早く災害の復旧ができますように。



避難場所となった小学校です。今年廃校になったばかり。まさかこんな役目が回ってくるとは。